中埜和男(和童)
幹候:8区隊 職種:通信科
6月と言えばは梅雨とか、うっとおしいというイメージを持ってしまいがちですが、菖蒲を楽しめるのがいいですね。 今年の菖蒲の見頃はやや早めのようですので、街角ウォッチャー中埜は6月に入って早々に菖蒲巡りをして来ました。 小石川後楽園 東京メトロの後楽園駅を降りると目の前に東京ドームがドーンと現れます。昔の名前で言えば後楽園球場だったですね。 そしてラクーアは温泉やレストラン、ショッピング、アミューズメントの複合施設ですが昔の名前で言えば後楽園遊園地だったですね。 東京ドームシティは進化を続けていますが、この近くに小石川後楽園があります。 小石川後楽園は東京都文京区ある都立庭園で、江戸時代初期、寛永6年(1629年)に水戸徳川家の祖である頼房が、江戸の中屋敷の庭として造ったもので、二代藩主の光圀の代に 完成した庭園です。築山泉水回遊式の日本庭園(大名庭園)であり、一年を通して庭園を楽しむことが出来ます。実は後楽園球場や後楽園遊園地は小石川後楽園から名前を付けられたそうです。 6月には660株の菖蒲やアジサイやハスの花も目を楽しませてくれます。 庭園内を散策していると大きな望遠レンズ付きのカメラを構えた人が大勢いたので聞いてみると、カワセミがいるという話だったので、私もポケットカメラで撮ってみようとチャレンジしてみましたが、早々にあきらめました。 堀切菖蒲園 有名な堀切菖蒲園に向かう途中、きれいな花(タチアオイ?)が咲いていたので、写真を撮ろうとしてふと気がつくと、花の後ろに「かつしかハープ橋」が見えました。 「かつしかハープ橋」は、首都高速中央環状線の葛飾区四つ木付近で綾瀬川にかかる橋で、世界初の曲線斜張橋です。 複雑な立体構造で、その曲線と48本のワイヤーの姿がハープに似ているので、公募によって「かつしかハープ橋」と名づけられました。 堀切菖蒲園はこの「かつしかハープ橋」の近くにあります。 堀切菖蒲園は葛飾区が所管しており、江戸系花菖蒲を中心に200種6,000株の花菖蒲が植えられており、今年4月にリニューアルされたばかりです。 室町時代、堀切村の地頭久保寺胤夫が家臣の宮田将監に命じ、陸奥国郡山の安積沼から花菖蒲を取り寄せて栽培を始めたという説と、江戸時代に百姓の小高伊左衛門が趣味で各地の花菖蒲を集めて庭で栽培したのが始まりという説があり、江戸時代には「江戸百景」に数えられ、名所案内や紀行文、鈴木春信・歌川広重の浮世絵に登場するそうです。 「堀切かつしか菖蒲まつり」が始まって、丹精して育てられた菖蒲を大勢の人が楽しんでいました。 水元公園 水元公園は寅さんでお馴染みの柴又帝釈天から約3km北にある都立公園です。 東京23区中でも最大規模の面積の水郷公園で、この地域はもともとは古利根川の河川敷でした。 徳川家光の江戸川改修事業により古利根川は廃止されたため、小合村が江戸幕府の許可を得て、埋め立てて耕作地として水を蓄えて小合溜と称して管理してきたものです。 アジサイがきれいに咲いていました。 また公園では釣りが盛んで、大勢の人がノンビリ楽しく過ごしていました。 花菖蒲園では、約100種14,000株の花菖蒲が咲き誇っています。 花菖蒲は日本に自生する植物から育成されてきた園芸植物で、品種数が豊富な江戸系、室内鑑賞向きに発展してきた伊勢系と肥後系、原種の特徴を強く残す長井古種の4系統に分類でき、他にも海外、特にアメリカでも育種が進んでいる外国系があるそうです。 花の色は、白、桃、紫、青、黄など多数あり、絞りや覆輪などとの組み合わせを含めると5,000種類あるといわれています。 小岩菖蒲園 江戸川河川敷を歩くと、色々な活動が目に入ってきます。 金町浄水場取水塔は江戸川の水を金町浄水場へ引き入れるための建物で、昭和16年竣工で現在も使用されており、映画『男はつらいよ』や漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』にも登場しています。 金町浄水場の水は1984年には当時の厚生省が発足させた「おいしい水研究会」で「日本一まずい水道水」と評されましたが、1992年にオゾンによる高度浄水処理を開始し、高度浄水処理施設(オゾン処理)が完成し、また水系上流の下水処理能力も向上したことにより、現在ではおいしい「東京水」ブランドで市販されています。 河川敷では少年・少女野球が盛んに行われています。 約30年前、私も少年野球の応援団の一員としてとして通っていました。 ラクロスの練習にサッカーの練習。 女子選手が熱心にトレーニングをしていました。 ローラースケートで「団体パシュート」の練習をしていました。この練習風景は初めて見ました。 こちらは、人力モノレールで、親子のんびりと空中散歩を楽しんでいました。 さて、目的地に到着しました。 江戸川河川敷に広がる小岩菖蒲園は、地元の方から寄贈された花菖蒲をもとに、江戸川区が回遊式の庭園にしたものです。 約4,900平方メートルの菖蒲田には5月から6月にかけて約50,000本の花菖蒲が咲き誇ります。 「株分け1年目の田んぼ」とか「株分け4年目の田んぼ」とか書かれたものを見ると、愛情を持って育てている様子がよくわかります。 さて、今日はこのくらいにしておきましょう。 街角ウォッチャーはまた、出歩きます。
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